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まちの設計屋さんが、すまいのなかで気づいたこと、そして雑談なんかをを毎日、自由きままに描いてます。
 
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先週は、小屋裏・床下と通常目につかないところの話をしましたが、
今日は、部屋の中へと入った話をしたいと思います。

私の場合、まず、簡単な水平器を部屋の真ん中と隅に置いてみて、気泡の位置確認をしてみます。
簡単な装置ですが、意外とこれでも床レベルの確認が行えます。
ただし、「なんとなく気泡がセンターからずれてるな。」とか、
水平器を90度回転して置いてみても、気泡がずれてきているような場合、
部屋の床の傾斜確認をレーザーレベルを置いて確認します。
すると、意外な数値でびっくりなんてことも過去ありました。

このレーザーレベルですが、
6/1000までの範囲なら許容範囲となりますが、
この勾配だと、レベルを据え付けた位置から、1mで6mm、2mで12mm、3mで18mmまでの高低差範囲ということになります。

ただし、外周部に面した位置から部屋内部に面した内壁に向け、レーザー投射してみると、
水平器を置いても違和感のなかった場所でも意外と高低差があったりします。

特に、プレカットで建物を建てるのが主流になり始めた、平成1ケタの初期の頃だと、
床の下地の根太が痩せてきたり、沈んできたりで、体では気付かない高低差も上記に含まれます。

「最近、なんか床の高低差が気になるな~」と思われたら、一度、床の水平確認を行うことをお勧めいたします。
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昨日までのブログでは、「小屋裏の換気」について記してきましたが、

今日は、小屋裏から一気に地盤面まで下がります。
建物下部の湿気を防ぐための自然換気、そう「床下換気」についてです。

床下に断熱材を敷きこんでいる場合、基礎には通常換気口を設けることになっていまして、大きさは10cmx30cm=300cm2以上を基礎外周部に配置しています。


最近では、土台と基礎の間にパッキン材をかまし、こちらから換気を取るようにしている建物が多くなりましたが、既存住宅では、やはり上記の基礎換気口の方が多く、
上記の写真のように、換気口の大きさや、離隔距離を気をつけて確認するようにしています。

建築基準法では、5m以内に上記の面積300cm2以上の換気口を設置すればよかったのですが、(建築基準法施工令22条をご参照の程)
ところが、当時でも住宅金融公庫(現在のFLAT35です。)仕様であったり、現在の長期優良住宅化リフォームでは、この床下換気口の一つ一つの離隔距離は4m以内であることが条件化されています。


ですから、写真のように、離隔距離を確認することも重要なチェックポイントにもなります。

但し、土間や玄関を挟んでいたりする時は、この距離が単純に当てはまらない場合もありますので、チェック時に検査している人に尋ねてみることも重要ですね。
昨日のブログで、小屋裏換気の重要性をお話ししました。

小屋裏換気は、これまでかなりの既存住宅を調査してきましたけど、
かなりの確率で、基準換気量が取れるような建物に出会っておりません。

耐震診断や中古FLATも含め、昭和56年~平成12年までの建物を調査する機会がありますが、
やはり下から軒裏を見上げても、小屋裏換気(昨日のブログから検索ください。)の部品や小さい穴の空いた軒天のボードも、改めて計算してみると、NGになる可能性を孕んでいます。

じゃ、リフォームの時に足りない数値分の換気口を 2階の軒天などに追加すればいいじゃないかと単純に思いがちですが、
実際取り付けるにしても、2階の軒裏の高さは、地上より6mちかくの高さであり、
脚立に上って、ささっと作業できる高さではありません。

足場をちゃんと組み立て、初めて交換や新規取り付けが可能になる高さです。
雨樋等の取り換えと同時期にでも、軒裏に換気部品を取りけるなど修繕計画をたて実施するのが望ましいのではないでしょうか。。
昨日さわりだけお話しした続きから。


さて、天井の断熱材を最新のものに取り換えても、
その上に溜まった「あつーい空気」をそのままにしているのは、よろしくありません。
充分な換気を行い、この空気を逃がしてあげなくてはなりません。

グーグルで「小屋裏換気」と検索をかけると、屋根の形に応じた必要換気計算方法の画像が事細かく掲載されていますので、ご参照いただければと思いますが、

これを放置しておくと、写真のようになる可能性があります。


おわかりいただけますか?

溜まった水分がカビになって梁についているのが。。


子供の頃に、理科の実験でも行った、「温まった空気は上にと上昇する」そのままの現象が、建物内部でも起こっています。
そして、夜になって屋根の温度が下がり、その温度差がじわじわと建物内部に伝わり、
温まった水分を含んだ空気が、水滴と空気に分かれ、断熱材や梁・束に「結露」として残り、
いつしかカビを発生させているのです。

上の写真は、リフォーム現場で撮った写真ですが、
他のお宅で現地調査を行った時に撮った、結露の写真が下になります。
(フラッシュで光っている水滴がおわかりいただけますでしょうか。)

実際、映像だけで伝わらないもろもろの話や、写真とかもありますが、それはネットという媒体ではなく、お会いした時の為に講座としてお話させて頂きたいと思いますが、

 今日は、

科学の実験でも習った「空気」のこと。
現実でも日常茶飯事に起こっているので、その逃げ道となる「換気口」を設けること
この大切さを知っておいていただきたいひとつです。
「忘れがちなリフォームポイント」と題して、しばらく連続もので書いていこうと思っています。

リフォームを決断するきっかけの例を挙げますが、

1)子供が巣立ったり、戻ってきたりと、その家の生活構成が変わってきた。

2)加齢に伴って、住まいの中での日常生活にしんどさを感じるようになってきた。

3)設備機器や冷暖房機器等の劣化と共に、付随機器や部屋等の変更も行いたいと考えた。

4)暑さ・寒さを低減できるように、開口部の補充や断熱材の充填を考えた。

  まだまだ、数々考えられる理由や、これまで相談されたお話はありますが、
今回、『断熱』を取り上げますので、省略させていただきます。


リフォームをするために建物調査に入らせていただきますが、
2階の押し入れや1階の押し入れの天井から、天井内部を覗いてみると、
気持程度のグラスウール断熱材が敷かれているだけであったり、途中途中とぎれとぎれになっていたりとか、中には全く敷きこまれていなかったりするお宅も見受けられます。

侮るなかれ、この断熱材、(たとえばグラスウールを例にあげますが)現在の基準はかなり密度も厚みもでてますので、天井材の断熱材を敷き替えるだけでも、夏の2階の部屋の体感温度はかなり変わってきますし、エアコンの効きもグッと変わるはずです。
また、天井の断熱材の敷き替えだけであれば、工期も工事費も安く短期間で済みますから、
熱くなり始めているこの時期、検討されるには2重丸な改修工事ではないでしょうか。

後は断熱材の上に溜まる、屋根からの熱い空気の処理を怠らないように同時に考えることも、重要課題です。

実は、この工事を考えていらっしゃる方に、見ていただきたい写真がありますが、
これは、明日のブログに持ち越します。
こんにちは。

私の所属する「地域型ブランド化住宅」のグループでは、
毎月、所属会員に向け勉強会を開催しています。

この地域型ブランド化住宅は、地域に優良な住宅を普及する為に、私のような設計事務所や工務店、建材店や材木加工業者、その材木を提供する大元の方まで集まってグループになっていますが、
名前だけ連ねているグループになっている所も多い中、毎月勉強会を開催するのも容易なことではありません。
何を勉強するのか?始めて長期優良住宅にトライする為の一歩に必要な事とは?
 などなど会員個々の研鑽を深める場を設ける事を、常に事務局や役員の方々が考えて開催してくれています。

年度末に向け、消化しきれていない事であったり、来年度に新たに加わるだろうことも含め、勉強会が開催される度に、まだまだ勉強が足らない事を改めて感じます。
というより、学ぶ事が多い為、立ち止まる事は退化に向かうという感すらします。


もう少し咀嚼できたところでブログには載せていきますが、
日々「建築をめぐる環境」は進化してきている事は、是非、お知り置き下さい。
このタイトルの話題は、連続3日目です。

今日は、建売住宅を消費税増税前に駆け込み購入する場合への注意点です。

12月25日のブログでも書きましたが、
省エネ基準が変わりましたので、「いつの」仕様なのか?どんな断熱仕様なのか?で、
7年後以降(2020年のことです)資産価値が変わる可能性もあることをお知り置き下さい。
建売住宅の場合、工事が完了してから2年を経過すると、「新築」ではなく、「中古」扱いになりますので、最長2年未満であれば「新築」としての証券化ローンも組む事も可能になるからです。

ただ、ここで、工事完了がどの時点なのかを、貴方が御存じかどうかがこのブログの”ミソ”になります。

この内容は、公の場に記載すべきには適していませんので、私同様の職業の方にお聞きいただくか、どこかでお会いする時に、タイミングがあえばオフレコで話させて頂きますが、
重要なのは、仕様自体が、新築で購入していながら、現行最前基準とは全く違う事にも気がついて頂きたいということです。

ちゃんと販売者から説明を受けて、自身で理解して、全ての条件を納得して手に入れてらっしゃるなら、なんの問題もありませんが、多分、そのような方は、ほんの一握りではないのでしょうか。(と私は、いままでの経験や体験から感じています。)

まずは、知りたい情報を整理して、正規な方法で正規な人に仕事として尋ねる。

此処を省いた代償は、かなり大きなものにもなりかねないのです。


さて、今日のブログの内容は、「省エネ」という言葉が独り歩きしそうですが、
実は、それ以外に工事時期や設計段階がいつかが注意点なのです。

建物の整備点検を行う場合、日々使う所の劣化や、増改築のポイントにもなるのが、「水廻り」である事に注目して頂きたいのです。

床下に配管されている水やお湯の管、どのようなモノで配管されているかご覧になってから建売住宅購入されていらっしゃいますか?

じゃ、排水管は何処に配管されていますか?
基礎を貫通する部分はどのようになっていますか?


たぶん、ここをご覧になって建売住宅を購入されている方は皆無に近いんじゃないでしょうか。
点検や維持管理をされるときに、世帯者が全く知らないというのは・・・・・。

ここも重要な勉強ポイントです。


 
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ガウ兄(にぃ)
性別:
男性
職業:
建築設計
自己紹介:
山梨での「すまい」を日々考えている建築設計事務所です。
事務所を開設してからはや20年あまり。
おかげさまで、いろいろな所にアブラがのって来ました。(笑)
こちらでは、いらないアブラではなく、使える「知恵」をお話していこうと思ってます。

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