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まちの設計屋さんが、すまいのなかで気づいたこと、そして雑談なんかをを毎日、自由きままに描いてます。
 
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今日も「建築」に関するお話です。

去年から、私の大きな課題となっている、「なぜ、国内の木材でツーバイフォーが建てれないのか。」は、未だ方向性が見えぬまま混沌としています。
少しはトンネルから抜け出せたかと思いきや、又、後戻りしたりと、当事者の立場でも悶々とした状態が続いて入るのですが、此処に来て、少し先に明かりが見えたような見えないような、不思議な位置に突入してきた感があります。
(詳しくは ある程度纏まったところでブログにも書かせていただきます。)

なぜ、此処までツーバイフォーにこだわるかですが、
やはり、その単純構造ながら、安定した荷重配分が行き届いて、かつ、熟練した技術が さほど必要とされずに出来上がる家である事は、裏を返せば、その構造さえ熟知できれば、素人の方でも自分で自分の家を建てる事さえ可能である事です。
不思議なもので、灯台もと暗しというのでしょうか、山梨の北杜市、そう、八ヶ岳方面では、素人の方が休日の休みを使って自分の家を友人たちと“ハンドメイド”で家を(ツーバイフォーやログが多いそうです)建てていらっしゃる方もいるのに、此処に、「国産材」が抜けているのは、やはり残念でしかありません。

しっかり、流通に乗り、扱う建材店、それを使う工務店が増えないと その建物は増える事はないのでしょう。
又、しっかりした絵も同時に必要ですし、まだまだ行うべき事はたくさんとあるワケです。


という事で、続きはまた明日。
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ここの処、講習会付いている日々が続いています。

それでも以前に比べ、山梨でも興味深い講習会が開催されることが多くなってくれたおかげで
「移動」にそれほどの重点を置かないで済むことは、大変ありがたいことです。

その中で、先日聴いた「木の話」の中からこんな話がありました。

まず、山に入り 道に迷って方位が分からなくなった時に、貴方だったらどうやって方位を知りますか、確認しますか?

子供の頃とかに 「そんな場合は、木の切り株を探して、年輪の広い方が南側何だと思はばいいんだ。」と教えられていませんでしたか?
私は、確かに上記のように教えられていた記憶があります。


はたして、この答えは o でしょうか? × なのでしょうか。




で、、正解を出す前に考えていただきたいのは、
森の中に出かけてもらって、その森の中に差し込む日差しが、木の切り株や下草に燦々と降り注いでいるでしょうか。
どんな日差しだったんでしょうかね~。


是非、うそほんとか、考えてみてくださいね。。
いつも現場や打ち合わせ等で出かける時に感じることなのだが、
週初めや週末に、5・10日が重なると、車社会の地方都市は、混雑や渋滞のために全ての予定が狂う事が多い。

ま~、イライラしても、時間を短縮することは不可能であれば、その状況を紛らわすか、楽しむしかない訳で、
私のよくとる方法は、外の景色、とりわけ車窓から見える建物をじっくり見て紛らわすことが多いですね。


で、熟成した市街地(旧市街という表現の方がわかりやすいのか。)で渋滞すると、普段、車窓から見損ねている奥まった甍の風景に、ちょっとした違和感を感じることも・・・・・。

例えば、並んだ住宅のはずなのに、明らかに手の入っていないというか、住み手の気配を感じない家は、
どう見ても屋根の隅部や、棟の中心が直線にならずに、引力にならって下に弧を描いているように感じる。
人の手が入らないから、室内の空気も淀み、建物の傷みも進行するからだろうか、こんな仕事をしている自分からしてみると「何かもったいない」ような気もしてしまうのだが。。

久しぶりに「住宅」の話を。

本日は、木造(軸組み工法)の設計をされる工務店・設計事務所の方へ向けての内容になります。


在来工法の場合、耐力壁の安定した配置を心がけるように、建物を 縦・横とも 4分割して、筋違いや耐力面材等を使用して、簡易計算をするように建築基準法にて義務付けられています。
ですから、建物の外周部は がっちりと固められた壁が存在することとtなり、性能表示の耐震強度が増せば増すほど、個の度合いは増えることになります。

ここで、ひとつ問題提言なのですが、

在来工法の場合、この計算方法(4分割法といいます。)は、建物の1つの階全体で計算することになり、
例えば、凹凸型の建物でも、全て1回の計算にて行ってしまっているのが現実です。

ところが、枠組み壁工法(ツーバイフォー)では、耐力壁区画という基準があり、四角形で耐力壁を区画するため、凹凸が発生することがありませんし、又、発生した建物は、分割計算を行うようになっています。
なので、凹凸のイリズミ部が弱くなることがあまりありません。

ここで、提案なのですが、在来工法でも、凹凸等のイリズミが多く発生する建物の場合、四角形に区切って4分割法も分割計算をされた方が、より安定した構造面体となりますので、取り入れられてはいかがでしょうか。
自身の不安度が減りますし、よりお客様にも安心していただける建物を提供できますよ。。
昨日の続きです。


本来、工務店は「地域医療のお医者さんと一緒だ。」だと云ったのご例解いただけましたでしょうか?


しつこくブログでも書いている 地域型ブランド住宅 、この本来の姿は、ここにあります。

自分の家を末長く価値を残して住まう為に、健康診断や手入れそしてカルテを残しておくことを前提にした住宅がこれにあたります。


「でも、工務店の方って年寄りばっかじゃないですか。失礼ですけど、亡くなられたら、家はどうなっちゃうんですか?」
そう思っています?


だから、グループになって地域型住宅を推進していくのです、我々が。。
カルテも先代から引き継ぎ活かしていくからこそ、変わらぬ いえ守り ができるわけです。
今週続けている「長期優良住宅」の話から。

長期優良住宅になると、地震に対しても考慮することが求められてきます。
性能評価等級で言うところの耐震等級2以上。
ただし、これは長期優良住宅を推進する地域型ブランド化住宅の各グループごと基準を変えています。

私も参加しているグループでも、耐震等級2のところもあれば、耐震等級3のところもあります。

では、この耐震等級って、通常の建築基準法の数値から比べると、どのくらい耐力壁の強度を上げているかというと・・・。

通常の建築基準法でぎりぎりセーフになる耐力壁の数値をとした場合、

耐震得級2 で 1.25倍

耐震等級3 で 1.5倍  以上必要になります。

実際、私もプランニングしてみると、耐震等級3を採る在来工法の2階建住宅の場合、ほぼ1階の壁という壁には筋違いでいっぱいになりますし、外壁に面する壁には、構造用面材と筋違いの併用でなんとかOKになる場合もあったので、心してプランニングからかからないと、お客様の信頼を失いかねない結果にもなりかねません。

まずは、プラン提示する前に、単純な壁量計算をすること習慣づけてください。。
当たり前のことですけど。
昨日の話の続きになりますが、
長期優良住宅以上になると、建築基準法ばかりの概念で仕事をされてきた方が一番困ること、
というか、在来木造工法では 今までになかった大きなチェックを行わなくてはならないことがひとつあります。

それは、床倍率(水平構面)のチェックです。

単純に考えてみれば、力(荷重)は、いつも上からばかりかかるわけではなく、横殴りの台風や、地震の横揺れなど、水平方向からかかる荷重も考慮しなければ、建物は歪み変形することになりますよね。
そのため、床を同一の構造体として抵抗するものとして考え、力を受ける壁(耐力壁)ごとに区画して床剛性の確認を行っていく必要があるのです。

この考え方は、枠組み壁工法(ツーバイフォー)の良さをそのまま取り入れたんじゃないかと私は思っていますが、(耐力壁や区画の考え方は微妙には違いますが。)
試しに 在来工法であっても、ツーバイフォーの決まりごとを守ってプランニングしていくと、後ほど計算してみても、十分クリアーできるように計画できるものです。

(ちなみに、枠組み壁工法(ツーバイフォー)では、長期優良住宅や性能評価を受ける住宅には、この床倍率のチェックはありません。)

とはいっても、いきなり在来の間取りをツーバイで考えろと言うほうがナンセンスなわけですから、
床倍率に関して書かれている参考書や建築知識のバックナンバーなどで、ご一読いただいてから取り掛かられてみてはいかがでしょうか。。

私的には、建築知識の出版社から出されている、
木造住宅ラクラク構造計算マニュアル が結構参考になるかと思っていますが。。

 
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ガウ兄(にぃ)
性別:
男性
職業:
建築設計
自己紹介:
山梨での「すまい」を日々考えている建築設計事務所です。
事務所を開設してからはや20年あまり。
おかげさまで、いろいろな所にアブラがのって来ました。(笑)
こちらでは、いらないアブラではなく、使える「知恵」をお話していこうと思ってます。

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