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まちの設計屋さんが、すまいのなかで気づいたこと、そして雑談なんかをを毎日、自由きままに描いてます。
 
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こんにちは。

今日は、「バリア」について考えたいと思います。

私の仕事上での座右の銘は「バリアのない家を創る」です。
これは、福祉住環境の視点からでも、シックハウスの視点からでも、そして建物の安全性という観点からも全てに対して「バリアをつくらない様にしたい。」という思いからきています。

この考え方ってすごく単純で、建築を学ぶ人なら「建築概論」や「建築史」などで最初に学ぶ この言葉の延長線上からきています。
それは、「建築とは、「強い」「用を足す」「美しい」ことである」~強・用・美 この3つから成すと。(ウイトルウイルスの言葉より)
学生の時、一番最初にこれを学び、以来、自己に問いかける言葉でもありました。
それが反芻されるうちに「バリアができていないか?」という言葉一つになってきました。

例えば、すごく最近の例なのですが、確認申請に伴う図面に対しての監理を行っている現場がありました。
竣工間際にチェックに行った時、階段の手摺が廻り部分で途切れており、次の手摺と空間が空いていたのです。
こんな時、貴方でしたらどうされます?

私は、「どうだったら用が足りるのか、安全なのか、そして美しいのか?住む立場に立ったら、それがどんなバリアになるのか、どうなのか?」という観点で1時間近く工務店側と話をさせてもらいました。(年をとってくどくなったんですね、私が。)
で、連続する手摺に取り替えていただきました。

すまいをつくる時には、いろいろな方向から考え、計画する必要があります。
しかし、自分のものさしは変えてはいけないのではないでしょうか。
それは自分にとって「用は足りているのか」、「安全なのか」「うつくしいのか」は問いかけなくてはいけませんし、そのものさしの尺度を決めたなら、ちゃんと最初から建築側サイドに明示していくべきことではないでしょうか。

すまいづくりとは、自分の考えに「バリアをつくらない」ことから始まるのだと思います。





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HN:
ガウ兄(にぃ)
性別:
男性
職業:
建築設計
自己紹介:
山梨での「すまい」を日々考えている建築設計事務所です。
事務所を開設してからはや20年あまり。
おかげさまで、いろいろな所にアブラがのって来ました。(笑)
こちらでは、いらないアブラではなく、使える「知恵」をお話していこうと思ってます。

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