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まちの設計屋さんが、すまいのなかで気づいたこと、そして雑談なんかをを毎日、自由きままに描いてます。
 
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こんにちは。

今日は、8月とは思えないほど、涼しい日でした。
いったい、どんな季候になってしまったんでしょうね。。


さあ、今日も「引き戸」シリーズでまいります。

私は、住宅を計画する場合、最初に2×4で考えることが多いという話を以前にもしたことがあるかと思います。
何故、在来工法のおうちでも2×4で考えるのか?・・・・・


1)建物の上下階が理に適った配置で計画できる・・・建物のバランスがよい。

2)構造耐力上必要な壁が、屋根から基礎まで荷重を伝えられる位置に配置できる。

ざっと、今日の話題に関係することから、2点ほど挙げてみました。

で、引き戸にする場合、2×4で計画してから在来工法に置き換えると、安心できるのが、
「耐力壁」の存在なんですね。

確かに、日本の本来の建物は、引き戸を多用して、例えば南側など1箇所に引き込んで、「開放感を楽しむ。」というような空間構成をしたような建物も存在します。
でも、こんな建物を訪れた時、貴方も脳裏に「地震の時、大丈夫なのかな?」ってよぎりませんか?

多分そんな時は、設計屋さんや工務店さんが、背中から「大丈夫ですよ。」って言ってくれないと安心できないでしょ。
その人達に、「う~ん、どうかな?大丈夫かな?」なんて考え込まれたら、そんな建物と同じようになんかつくりませんよね。。

そうなんです。引き戸を多用することで、本来、基礎にまで建物の荷重を伝えるべき壁を省いてしまう可能性もあるのです。在来工法で、建物の柱と柱の間に入っている筋違いは、耐力壁となる部分ですから、必要とされるべき所に入って初めて有効になります。

では、この「必要とされるべき所」って何処でしょうね。


もう、貴方はお気づきですよね。
2×4の、1)と2)に上げたポイントに入るのが望ましいんです。

であれば、「引き戸」にすべきところは「引き戸」にする。かつ、「引き戸」にしたからといって、建物の強度が落ちるような構造計画にしない。っていうのが、本来のおうちのあり方ではないかと言うのが私の考えです。
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HN:
ガウ兄(にぃ)
性別:
男性
職業:
建築設計
自己紹介:
山梨での「すまい」を日々考えている建築設計事務所です。
事務所を開設してからはや20年あまり。
おかげさまで、いろいろな所にアブラがのって来ました。(笑)
こちらでは、いらないアブラではなく、使える「知恵」をお話していこうと思ってます。

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