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先日のブログで、CASBEEという言葉に触れました。
建築関係の人でも知らない人が、未だ未だ沢山いるくらいですから、
「住宅」を建てようと思われている一般の方には、馴染みの少ない言葉かも知れませんね。
(以前、山梨県内の講習会で、CASBEEの事を「カッツベィー」と読んでいらっしゃるお偉い先生がいました。通常「キャスビー」と読みます。長野県や鳥取県のように行政・建築士がもろ手を挙げて取り組んでいない山梨では、ホントに知らない人が多いんです、悲しいことですが。)
まず、何をする為のものかというと・・・・
建物等が環境に与えている影響を判断する為の材料であり、
単純に、高性能にするだけでは駄目で、建物の周りに与える影響や負荷も重要な判断材料になりますよ。というチェックをも行います。
なので、表記すると、
環境効率(これが判断材料になります)=環境品質 / 環境負荷
(低負荷であるほど効率が上がります。)
そう、品質を上げて、負荷を少なくすれば、評価は上がってくるワケです。
このCASBEEは、住宅だけに限らず、ビルや商業施設等の建物や、良質な「まちづくり」を行いやすくする為に、不動産にもこのチェックが及んでいます。
で、何故、このチェックと、長期優良住宅が関係あるかというのが解らないと、
CASBEEの評価をする意味が見出せなくなります。
少し考えていただいて、次回に続きを書いていこうと思います。
ここ山梨は、今日も暑い日が続いています。
日中 表に出ているだけで、刺すような日差しと、深い青空が 殊の外眼に沁みます。
なので、清涼剤の1枚。
未だ地域ブランド化住宅のグループ内でも、知人の建築関係者からも、事前勉強をしているという話を全くききませんから、認知度が高くないように思われますけど、
この内容は、今年10月から住宅の断熱に関して大きく変わることになる重要なひとつでもありますし、又、来年度のある優遇には、必要不可欠な申請にもなりますので、
建築関係者のプロの方が割と多く眼を通すこのブログですので、私なりにちょっと煽らせて頂きます。
まず、現在の長期優良住宅は、平成11年制定の省エネ基準(性能評価等級4)が、現行基準になっていますが、一次エネルギー消費量を10%削減した「低炭素建築物」が、住宅性能評価協会の三本柱のページで立ち上げられていることから鑑みれば、行く末はどうなるか想像がつくはずです。
となれば、現行長期優良住宅申請時には、お施主様と決めていない可能性が大きい、電気・設備計画も、合わせて計画する必要性が発生します。
ですから、私が所属する「地域ブランド化住宅」のグループの両方とも、CASBEEのチェックを必修条件に掲げています。(ちなみに山梨県ではこの2グループだけです。)
「まだ、これから勉強すれば大丈夫。」と思われていらっしゃる建築関係者の貴方。
その考え方、すぐに改めた方が良いです。
長期優良住宅ひとつとっても、それ同等の仕様に現在なされていないのなら、最初のハードルは限りなく「高い」はずです。
連続タイトルの、今の「住宅」は、何を主眼に置くべきか? は、お施主様に対しての、貴方の考え方の表れではないのでしょうか。
煽るばかりでは恐縮ですので、真摯に取り組まれるのであれば、ご連絡いただければ、微力ながらお手伝いはさせていただきたいと思います。
現在と 30年ほど前の関東地方における30℃以上の合計時間数の分布図を比較した地図を、
先日発表された国土交通省の ヒートアイランド対策大綱 でも見比べてみたのですが、
(↑ クリックしてみてください。)
年を増すごとに、暑くなっているのが顕著に解ります。
「ヒートアイランド現象」この一言に尽きるでしょうが、暑いというのは人間の体にも如実に体調変化をも齎しますので、(上記国土交通省資料もご一読ください。)
何故おこるようになったのか、自身でも出来る対策方法等も考える必要があるのかもしれません。
暑い日が続いている、ここ甲府です。
連日の「住宅」の内容とは趣を変えて、
今日は爽やかなこの1枚を。
何回もブログにもこちらの山頂からの景色を載せていますが、
登るたびに、刻々と表情の変わる此処、大好きです。
今週に入り、ここ甲府では、最高気温38度以上の日が続いています。(今日で2日目)
現在、夜にこのブログを書いていますが、未だ暑さは引かず、ムシムシとした空気が滞っている模様・・・、あついです。
こう暑いと、人間って弱いもので、ついつい「文明の力」に頼りがちになります。
暑い日中ならともかく、盆地特有の夜までムシムシするとなると、1日中お世話になっていらっしゃる方もいるはずです。
しかし、体調を考えると、決して好ましいと言えるか考えちゃいますよね。
家の中の「風の通り道」も計画に取り込んで置くとか、自然の力も有効利用したプランニングも効果ありですね。
ということで、まだまだ「耐震」の話も続けたいのですが、今週は、パッシブな考え方をちょこちょこしていこうと思いますので、気長にお付き合いください。。
均等に配置された耐力壁があった方が安定感が増しますよね。というのが昨日の話でした。
では、ココってチェックしている基準はないのか? と思われましたら、私の説明不足で恐縮なのですが、ちゃんとありますと云う事を、まずお話しさせていただきます。
現在、木造住宅(在来工法)を設計する場合、
建物を縦方向に均等に4等分、横方向にも均等に4等分し、
縦側の外側両面、横側の外側両面の耐力壁の壁量の充足率や比率を確認するという簡易的な計算を行っています。(四分割法というもので、建築基準法に則った建物なら必ずということになります。)
もっと詳しく説明すると、
4分割した建物の外側部分の面積に、建築基準法の地震力に対して定められた数値を乗じて得た数値以上に、その範囲内に耐力壁を配置するか、・・・①
上記で足りなかった場合、外外部分の両側面積内に配置された耐力壁が、1対2以下になるように耐力壁を設けてください。・・・②
という基準です。
出来るものなら、①、②ともOKになっている方が望ましいですし、
建築基準法以上の規格住宅を望まれるなら、至極当然のコトであろうと思われます。
いずれにせよ、今日の話は数値で明確に出てくる話ですので、
「信頼している業者に任せてあるから大丈夫。」と過信せず、自身で目を通すくらいされた方がよろしいのではないでしょうか。。