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去年、出張のときに読める短編をと思い、購入したこの本。
何編か電車の中や、ちょっと時間の空いたときに読み込んでいたにも関わらず、
気づかずそのままカバンのポケットに差し込んでいたのを先日発見し、
最初からも一度読み直した本。
一言で言うなら
「昭和ノスタルジー・ホラー」とでも云うのでしょうか。
作者は同年代ですが、時代背景は、私の記憶の時代よりもうちょっと前くらい。
50代前半からアラ還までの方は、グッとくる微妙な時代設定かもしれません。
東京のちょっと古めかしい、けど、昭和の時代活気のあった「アカシア商店街」に関わる人々の出会い・別れがこの世とあの世で行き来する、郷愁を誘う小説です。
7編からなる短編小説ですが、関わるキーマンと、最後に解き明かされるこの街と出会う人々。
こんな終わりが、帯の「涙腺崩壊」に結びつくのかな・・・・・。
でも、人との心のつながりが、言葉でうまく言い表せないけど成り立っているのが解る、いい時代・環境だった感じさせる描写は、秀逸な小説だと思います。こんなの好きだな~。。
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