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まちの設計屋さんが、すまいのなかで気づいたこと、そして雑談なんかをを毎日、自由きままに描いてます。
 
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今日移動中に何気なくラジオから流れていた内容に幻滅してしまいました。

まず、そのラジオの内容をお話しする前に、この10月からスタートする事業から掻い摘んで話をしていかないと、理解しにくいので、まずはそちらから。

度々、ブログにも登場してきますが、長期優良住宅の省エネ基準も住宅性能評価制度の省エネ基準も、最上等級は、次世代省エネ基準という平成11年に制定された基準に基づいています。
現在平成25年ですから、この14年間変わらずに来ていたのですが、この間に「1990年度よりー25%温室効果ガスを減らすって基準」とか、低炭素(カーボンマイナス)とか、すごっく省エネの基準も厳しくなっていたんです。

そこで、この10月から、新たな省エネ基準がスタートするのです。(こちらは住宅の場合でして、非住宅に関しては、今年の4月から既にスタートしています。)

新しい基準は、建物ごと、外側を包む断熱性能を計算することと、今まで日本全国を6つの地域にして断熱性能を決めていたものを、もっと細分化して、8つに分けていることと、そして今までノーチェックだった、照明や設備機器や冷暖房機器のエネルギー消費を10%削減するという要素が盛り込まれているのです。
施行されてすぐは猶予期間として1年半ほどありますが、2015年以降は、この新しい省エネ基準がFLAT35や長期優良住宅等には指定となるはずであり、7年後の2020年、そう東京オリンピックが開催される年には建築基準法義務化される事となるわけです。


さて、ここまで掻い摘んで説明しましたが、私が幻滅したラジオの内容というのは、
「現在新築の家は7年後資産価値が0(ゼロ)になる!如何に資産ある住宅を残すのか!」というようなニュアンスの表現をしていたからです。

上記を読んでいただいたら、お分かり頂けたかとは思いますが、はたして断熱性能が向上しなかっただけで、住宅の資産価値はゼロになってしまうものでしょうか?地震に対してだって、考慮する必要もあるはずですし、長年使えるように、維持管理が簡便であったりしなくてもいいのでしょうかね。。当然、断熱性能が向上した建物は価値はあがるとはおもいますがね。
それよりも、未だ一部の建築関係の方は、先に知り得た情報から一般の方の不安をあおりながら、自社のみ営業展開をしていくという方針を持つ方がいるという事です

情報は、「より多くの方に正確に伝える」この事を専門職を持つ人ならモラルをもって取り組むべきことだと私は思うからです。

内容を正確に把握していないので、このようなブログを書く事は不謹慎かとも思いますが、「不安をあおる」宣伝文句を使う事を同業者が行う事は、正直、悲しい限りです。
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ガウ兄(にぃ)
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男性
職業:
建築設計
自己紹介:
山梨での「すまい」を日々考えている建築設計事務所です。
事務所を開設してからはや20年あまり。
おかげさまで、いろいろな所にアブラがのって来ました。(笑)
こちらでは、いらないアブラではなく、使える「知恵」をお話していこうと思ってます。

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