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まちの設計屋さんが、すまいのなかで気づいたこと、そして雑談なんかをを毎日、自由きままに描いてます。
 
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連日、「耐震」の話題でブログを書いておりますが、
今日は ちょっと踏み込んだ内容で書いてみますね。


耐震には、壁も床も計画配置するわけだから、必要なところだけがっちり固めれば構造的に強い建物ができる。 ・・・・・確かにこれはある意味正しいと私も思いますし、計算しても数値的には良い値が出るので、安心感もありますよね。

しかし木造の建物で、上記の内容で具体的に考えてみた場合、どうなんでしょうか?

例えば、

              を耐力壁の壁倍率2.5倍の壁、 
               を耐力壁の壁倍率5倍の壁として考えてみましょう。


「  この間は建物の周囲    」    「  この間は建物の周囲    」
                                        と                             


両方とも1枚の壁の長さが同じ長さとした場合、耐力壁の剛性の数値は

2.5x2枚 = 5x1枚  ですよね。

ただし、見た目や率直な感想として、どちらを貴方だったら選ばれますか?



それと、私が書籍や建築仲間から学んだことですが、
高倍率(壁倍率5倍を超える)の耐力壁を使用すると、
1)耐力壁の鉛直構面より先に床等の水平構面が先に破壊する可能性がある。
2)耐力壁以外の周辺部材で破壊が起こる可能性がある。

(上記の例でも想定出来ますよね。)

やはり、均等・均一に耐力壁は配置する方が望ましいワケです。

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「耐震住宅」に関する内容で、ブログを連日構成していますが、
まず、それぞれがどのような基準としているのかを知らないといけません。


耐震等級1
(建築基準法同等仕様)
 数百年に一度発生する地震(震度6~7程度)の地震に対して、倒壊・崩壊せず、数十年に一度発生する地震(震度5程度)の地震に対して損傷しないこと。


耐震等級2
(長期優良住宅の基準以上)
 耐震等級1の地震力の1.25倍の地震力に抵抗できること。

耐震等級3
 耐震等級1の地震力の1.5倍の地震力に抵抗できること。

では、現行の建築基準法で行っている耐震のための基準ですが、
1)耐力壁を均等に配置する。
  (4分の1法といわれる耐力壁のバランスチェック)
2)柱、土台・梁等との接合金物のチェック

をすじかい計算に加算して行うこととなっております。

が、耐震性能を向上させるために、建築基準法以上の性能を確保するのには次の様なチェックも行います。

1)水平力を確保するための床剛性の倍率計算の確認を行う。

2)上記に見合った、柱、土台・梁等の接合金物の再チェック

3)2)のチェックで行った柱・梁材そして基礎部材の選定の根拠の提示(スパン表や許容応力度計算)

「強くなった!」って根拠を明確化する為には、当然な工程なのではないでしょうか。

さて、「耐震」の選択、貴方ならどうされますか。

先日のブログを書いた後、所属している協会から
来年度、来来年度の消費税増税後の対策指針が廻ってきました。(未だ確定情報では無いようですが。)
なので詳細は、此処では書く訳にも行きませんので、貴方にもお会いした時にゆっくりお話しするとして、
本日は、『今の「住宅」は、何処に主眼を置くべきか?』の続きの補足説明から。

先日の「耐震住宅」をお勧めした理由には、2つの理由があります。

まず1個目は、建物が出来上がった後の副産物である地震保険の金銭的恩恵と、それに伴う自宅への安心感でしょうか。多分ここは、潜在的な「ゆとり感」となっているはずです。


で、2個目、(本題です。)ここがミソなのですが、

住宅を計画される段階で、『「耐震住宅」にしたいのですが。』のこの一言が、大きく選定基準にも関わってきます。

解答は何種類か想定できますが、だいたい想定できるものとして、

1)建築基準法に則っているから大丈夫です。

2)長期優良住宅の基準に伴っているから大丈夫です。

3)住宅性能評価の最上等級基準に合わせているから大丈夫です。


さて、どの解答を選ばれますか。
(おおよそ予測は付きますよね。)



長期優良住宅以上の選択をなされると、耐震基準をクリアするためには、建築基準法の1.25倍以上の耐力壁を取ると同時に、床構面の計算も行ない、一定数値以上をクリアしなくてはなりません。(木造軸組み工法(在来工法)の場合)
また、基礎伏せ図や構造伏せ図とも連動した図面も作成することにもなります。
 
 
しかしそれは、通常業務で行われていなければ、設計費用や材料費、施工手間も加算されることにはなりますので、確認しておく必要があります。
 
 
 
最近、「住宅」に関してのブログ記事が少なかったので、しばらく連続して書いていこうと思います。

消費税切り上げが来年度からという事も相まってか、
「住宅」に関する話題を至る所で聴く事、聴かれる事が多くなりました。

そんな中で、「建てるならどんな家がいいの?」って私が尋ねられた時に、やはり真っ先にお勧めしているのは、耐震住宅にする事、此処に尽きるかと思います。
(これは、山梨県という地域がらも関係しているかとも思います。)

そして 金銭的ゆとりがあるのなら、耐震等級3(現在の処、性能表示での最上等級になります。)で、かつ、図面申請時に、この性能を証明してもらえるお墨付きを頂ける申請も忘れずに行う事をお勧めいたします。

実はこれは、建物が出来上がった後、火災・地震保険をかける時にその恩恵を受けることになるからです。

ただし、設計者それぞれの考え方もあるでしょうし、工務店も千差万別、それに貴方が建てたい家がローコスト系であれば、グレードを上げることでのコスト転嫁も変わってくるでしょうから、
今日のタイトル通り、「どこに主眼を置くか?」で価値基準が変わる事ともなりかねませんから。。


ですから、私の考える「どこに主眼にを置くか?」をしばらくの間綴っていこうと思います。


昨日からのブログの続きになります。

貴方は、こちらの野草ご覧になられた事はございますか?

昨日のブログの続きです。

人の手の加えられた山に登っていてこんな事を云うのもなんですが、
「なぜ手を加えなければならないか。」も今日の写真からも考えていただきたくブログにしました。

昨日も書きましたが、甘利山は山頂付近まで手軽に車で出かけられ、
初心者の方でも、千頭星山まででしたら、片道1時間半から2時間弱で歩ける気軽なハイキングですので、
私もお勧めするコースなのですが、

途中 こちらの写真の光景に出くわします。


木の表皮が、野生のシカやクマにかじられてしまっています。

これは、この1本だけでなく、このルートを歩いて行くと数多く出くわします。
人間が歩きやすいコースを設定するということは、動物にとっては「安定した足場を確保して」表皮を頂くことができることにもなります。

対策として

かじりやすい表皮部分に 木の表面も通気ができる素材でカバーされた木々の光景です。

しかし、表皮が剥かれた木は、害虫の被害も受けやすい訳で、
中には、下の写真のようになってしまった木もあるのです。


いかがでしょうか、これらの写真は。


楽しいだけのハイキングで終わらせることなく、自然の中で起こっていることも、直視していくこと・考えることも、ハイキングには重要なことだと私は思っています。
雨の上がった週末、たぶん今シーズンは最終だろうと思われる、群生する野生のツツジを見に行ってまいりました。
場所は、山梨県韮崎市の甘利山。

此処は、標高1600mまで車で上がる事が出来るので、
ツツジだけを見るのなら、駐車場のあるグリーンロッジから歩いて10~15分程度。

満開のピークは過ぎましたが、そこには沢山のツツジが。

若草色の中に鮮やかなオレンジの花の色が広がる光景は、私の拙い写真からだと分かりづらいまもしれませんが、眼下にはもっと多く広がった感があり、しばし見とれてしまう光景でした。

ぜひ来年は、満開時の晴れた日に出会いたいですね。。
 
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HN:
ガウ兄(にぃ)
性別:
男性
職業:
建築設計
自己紹介:
山梨での「すまい」を日々考えている建築設計事務所です。
事務所を開設してからはや20年あまり。
おかげさまで、いろいろな所にアブラがのって来ました。(笑)
こちらでは、いらないアブラではなく、使える「知恵」をお話していこうと思ってます。

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