忍者ブログ
http://osumai.blog.shinobi.jp/
まちの設計屋さんが、すまいのなかで気づいたこと、そして雑談なんかをを毎日、自由きままに描いてます。
 
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

こんにちは。

今日は、建築士指定講習会で聞いてきたお話をしますね。

タイトルにも書きましたが、京都議定書実行年度となった今、すべての業界は「待ったなし!」で、CO2削減を考えなくてはならなくなりました。当然、私たち建築士も、建物を造るうえで考えていかなくてはいけません。
で、講習会でおもしろい話がありました。(“面白い=興味深い”の意のほうね。)

建物を造るうえで、工法によってどれだけ炭素を排出しているのかをグラフ化して、資料に列記されていたのです。算定基準として、「建物を1㎡造るのにどれだけの炭素を放出しているか」というものなのですが、資材を以下に区分けしています。
a:木材
b:砂利・石材
c:セメント
d:陶磁器類
e:鉄
f:運輸
g:その他の資材     と、区分けしてます。

で、構造別建物の炭素放出量を比べてみると、
木造 : 64kg/㎡
SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造 : 164kg/㎡
RC(鉄筋コンクリート)造 : 153kg/㎡
S(鉄骨)造 : 103kg/㎡
となっています。実にSRC・RCは木造の約倍近く1㎡あたり炭素を放出していることになるのですね。

ここで面白いのは、木材は空気中の炭素を固定化・蓄積されてできているため、上記の数値に引き算が加わるのです。
とすると・・・・・
木造:-75kg/㎡
SRC:-15kg/㎡
RC:-2kg/㎡
S:-10kg/㎡    (SRCとRCで極端に数値が違うのが腑に落ちませんが・・)

お気づきになりました?

そう、木造はマイナスに転じているのです。
これを資料では、「木造建物では、炭素の排出と固定が概ね拮抗している。」と説明されています。
それを、「木造住宅はもうひとつの森」とも表現しています。
(ホントはグラフをお見せすると一番わかりやすいんですけどね。参考までに(社)日本建築士会の「循環型社会と木材」という資料から参照されているので調べられても良いかもしれませんね。)

これを知って「ほーっ。」って、感心するばかり。。
木造建築物を設計する楽しみが、またひとつ増えたのでした。

PR
COMMENT
NAME
TITLE
COLOR
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
MAIL
URL
PASS
COMMENT
TRACKBACK
TRACKBACK URL : 
 
#カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
#最新コメント
[01/24 さなっち]
[09/01 さなっち]
[07/30 kazz]
#最新トラックバック
#プロフィール
HN:
ガウ兄(にぃ)
性別:
男性
職業:
建築設計
自己紹介:
山梨での「すまい」を日々考えている建築設計事務所です。
事務所を開設してからはや20年あまり。
おかげさまで、いろいろな所にアブラがのって来ました。(笑)
こちらでは、いらないアブラではなく、使える「知恵」をお話していこうと思ってます。

#バーコード
#ブログ内検索
#カウンター
#アクセス解析
#お天気情報
#忍者ポイント広告
#フリーエリア
#フリーエリア
#フリーエリア
#フリーエリア
 
忍者ブログ | [PR]
"ガウ兄(にぃ)" WROTE ALL ARTICLES.
PRODUCED BY NINJA TOOLS @ SAMURAI FACTORY INC.