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まちの設計屋さんが、すまいのなかで気づいたこと、そして雑談なんかをを毎日、自由きままに描いてます。
 
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昨日、ゴールデンウィークに出かけた先で入手したイベント情報から
ちょいと足を延ばして、長野県の佐久市まで出かけてまいりました。

佐久市勝間にある大変素敵な古民家の「川村家住宅」(←ネットで検索いただければどれほど素敵かご理解いただけるかとおもいますので、写真はUPせずに私だけの楽しみとさせていただきますので あしからず。)
で開催された生け花展だったのですが、
管弦楽の生演奏と共に、花と建物の空間をめでる至福な時間を堪能させていただきました。

職業柄、ついつい建物に目が行ってしまう私ですが、
やはり、装飾備品(今回のお花だったり、花器なども)や家具・什器、それに明かり等全てが眼から入り込んで「美しい」と感じる訳ですから、
どなたでも、いつでも自分の感覚を磨く機会は均等にあるのです。

ちょっと話がそれましたが、流行に身を任せ、次から次へと移るのもいいのですが、
年を重ねても手が行き届いた凛とした空間で感じる美も、自分の感覚への刺激ともなりますので
体感できる機会を逃さず、出かけてみてください。。

ということで、古さの中に加算された美ということで、連日書いているブログシリーズの番外編とさせていただきました。。
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こんにちは。

今日、  下のブログで記載した「木材利用ポイント事業」の山梨での第1回目の説明会に行ってきました。

説明会の開催地が 甲府圏域ではない場所のためというコトもあってなのか、はたまた認知度が低いからなのか、
参加者も少なかったような気がします。

まず、「木材利用ポイント制度」とは、以前あった住宅エコポイント制度を木材に読み変えたものだと思ってもらえれば解り易いかと思いますが、
地域型住宅ブランド化事業に参加されている方であれば、地域材である木材を使う長期優良住宅の「木材」の部分だけで参加可能な制度ですから、利用されないのは 私はもったいないような気がしてなりません。

ちなみに、今回の制度には「枠組み壁工法(ツーバイフォー)住宅」も「丸太組み住宅(ログハウス)」も、地域材を使用するといった、一定の条件をクリアーすれば、今回は利用可能ですから、条件を満たす材料を使用される方は 使わないという選択は、どうなのでしょうか。。。


週末の今日はこんなお話を。

建築に携わる仕事をする方なら、「神事」は知らず知らずに身についているというもの。

神社に行けば、手水舎でのお清め、
神社の歩き方、そして、お参りの仕方。
これは、既にマナー以前に見に染み付いているのがこの業界。

しかし、神社にあるひとつひとつは知らないことも多いものです。

例えば、狛犬。 この原型は・・・・・、そうです、獅子ですね。
ここまではなんとなく解るのですが、
では、獅子ならば、あの風袋は、全て「オス」なのでしょうか?

狛犬のことを考えたことや、神社に行ってじっくり観たことって、そこまで貴方もないでしょ?


ということで、答えは持ち越して、是非、狛犬をじっくりご覧くださいね。。
今日の日経新聞の1面に載っていた記事が気になり、を改めてネットで関連記事を調べてみたのですが・・・。
               ↓
耐震診断拒否に百万円以下の罰金 改修促進法改正案が判明

国土交通省が今国会に提出する耐震改修促進法改正案の全容が22日、明らかになった。耐震基準が強化された1981年以前に建てられた病院やデパートといった大型施設に耐震診断を義務付け、診断拒否や結果を虚偽報告した所有者には100万円以下の罰金を科す。建物が耐震基準に適合していることを示すマークも新設。首都直下地震や南海トラフ地震に備え、耐震化の促進を図る。

 耐震診断を義務付けるのは、不特定多数の人が利用する施設のほか、学校や幼稚園、老人ホームといった災害時に1人で避難するのが困難な児童や高齢者が使う建物のうち、大規模なもの。
(西日本新聞記事2月22日分より抜粋)

避難した時に安全で安心できる場所の耐震化は望ましいことだと思いますが、
この法案の矛先は「民間」であるということ。
やはり、罰則の前に「如何に耐震化してもらえるか」も、その所有者のみならず、使用する側も提案していくべきなのではとも思ってしまいます。
安心も安全も、個人だけでは確保できませんから。。
 

1日置きましたが、連続モノの続きです。


まず、ツーバイフォー工法で国産材を取り入れ込みやすいのは、スタッド そう、「柱」からです。
実際、展示会などでも、サンプル展示されているほとんどがこの「スタッド」になります。

ツーバイフォー工法は、正式名称を「枠組み壁工法」といい、壁=面にて構成されている建物ですから、
柱の長さは、外壁合板と内壁の石膏ボードの大きさ(長さ)で決まります。
そのため、通常のスタッドの長さは 233.6cmと決まってます。(インチ・フィートの建物は、使う合板の規格が変わるので長さも違います。)
壁厚も204材、又は206材でほぼ賄い切れますから、国産材の参入としては、入り込みやすい木材箇所になるはずです。
又、スタッドも 窓やドア部などの開口部では、何本も重ね合わせて使いますから、木材の使用量から鑑みると、在来工法よりも圧倒的に多いのも この工法の特徴でもあります。

しかし、スタッドだけでは、立方体は形成できません。
上面と下面の根太材、やはり此処が要となるワケです。

実際は、1階の床材は、根太レスで計画すれば、土台材と同一規格になりますし、
天井根太は、小屋裏等の加重考慮が無ければ、柱同様の206と204材の組み合わせで可能ですし、
垂木材も指示支点で継ぎ足せれば、206材で対応可能です。

後は、2階部分の床根太の材と使用長さ、此処をどう対処するかです。

実際、輸入材の長材でも、材の途中で継手(ここは書きませんが、興味のある方は是非お調べください。)を設けてあるものもかなり見かけます。
この継手を開発したのも、現在の日本の木材と同様の理由からだとも聞きますし、需要さえあれば、国産材でもできてもおかしくないと私は思ってます。

あとは、(2)に戻り、「どうしたら普及していくのか?」を考えていくことが大きな課題なのかもしれません。

連続モノになってますが、今日はその(3)となります。

ツーバイフォー、特に構造図面まで描く設計士の場合、
いつもの習慣からか、材料を図面に書き入れる時、使用材料をロスなくするために 長さの限界までの基準で書き込みます。
特に伏せ図には顕著に表れ、その長さ20フィートまでの材料規格で考慮しています。

では、20フィートとはどのくらいの長さかというと・・・・約6mあり、尺貫モジュールで言うところの3間強まで、継手を使用せずに材料を使います。

ここで、在来工法と比較した場合に 大きな違いが出てきます。
通常、在来工法で使用する無垢材は、2間程度(3.64m)を基準としており、材も4m程度までしか取り揃えていません。それより長いモノも(例えば通し柱など)でありますが、1軒の家でさほど使用する事はほとんど無いと考えてもらえばいいかと思います。

これは、日本の木材が、「山」にあることが起因します。
山から切り出して運び出す場合、3~4mの方が扱いやすく、北米の規格長さの6mというのは取り回しも難しくなってくるからではないでしょうか。
そうなると必然的に、日本で流通する国産材の木材は、在来工法>ツーバイフォー工法 も、この理由がひとつ起因しているとも考えられます。

では、どうすれば、国産材を使用することができるようになるのでしょうか?

ということで、次回で考えていきたいと思います。

前回からの続きです。

「なぜ、国内の木材でツーバイフォーが建てれないのか。」
それはいくつかの理由があります。

1) まず、この工法を採用しているのは、ハウスメーカーや地方の大きなパワービルダーが大半で、一般工務店はほとんどが取り入れていない為、オープン工法でありながら、クローズに近いこと。


2) 私が知る限り、ツーバイフォーは、1)で囲われた中で設計する設計者のみで、一般では、ちゃんと工法を理解した設計者が少なく、かつまともに図面すら描ける人も少ないこと。 

3) 少ないながらも流通する国産材ツーバイフォー材料は、安定的、そして大量に購入してもらえる1)の会社へと流れ、一般工務店には取ることも不可能なこと。

と、3)へ至る理由が考えられます。

ただ、この場合、1)、2)を改善するか、強化すれば、3)で、少ないながらも国産材のツーバイフォー材が流通するのでしょうか?どう思われますか?

実は、私も深く考えていなかった別の理由がありました。



ということで、続きはまた明日。
 
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HN:
ガウ兄(にぃ)
性別:
男性
職業:
建築設計
自己紹介:
山梨での「すまい」を日々考えている建築設計事務所です。
事務所を開設してからはや20年あまり。
おかげさまで、いろいろな所にアブラがのって来ました。(笑)
こちらでは、いらないアブラではなく、使える「知恵」をお話していこうと思ってます。

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