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まちの設計屋さんが、すまいのなかで気づいたこと、そして雑談なんかをを毎日、自由きままに描いてます。
 
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昨日さわりだけお話しした続きから。


さて、天井の断熱材を最新のものに取り換えても、
その上に溜まった「あつーい空気」をそのままにしているのは、よろしくありません。
充分な換気を行い、この空気を逃がしてあげなくてはなりません。

グーグルで「小屋裏換気」と検索をかけると、屋根の形に応じた必要換気計算方法の画像が事細かく掲載されていますので、ご参照いただければと思いますが、

これを放置しておくと、写真のようになる可能性があります。


おわかりいただけますか?

溜まった水分がカビになって梁についているのが。。


子供の頃に、理科の実験でも行った、「温まった空気は上にと上昇する」そのままの現象が、建物内部でも起こっています。
そして、夜になって屋根の温度が下がり、その温度差がじわじわと建物内部に伝わり、
温まった水分を含んだ空気が、水滴と空気に分かれ、断熱材や梁・束に「結露」として残り、
いつしかカビを発生させているのです。

上の写真は、リフォーム現場で撮った写真ですが、
他のお宅で現地調査を行った時に撮った、結露の写真が下になります。
(フラッシュで光っている水滴がおわかりいただけますでしょうか。)

実際、映像だけで伝わらないもろもろの話や、写真とかもありますが、それはネットという媒体ではなく、お会いした時の為に講座としてお話させて頂きたいと思いますが、

 今日は、

科学の実験でも習った「空気」のこと。
現実でも日常茶飯事に起こっているので、その逃げ道となる「換気口」を設けること
この大切さを知っておいていただきたいひとつです。
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「忘れがちなリフォームポイント」と題して、しばらく連続もので書いていこうと思っています。

リフォームを決断するきっかけの例を挙げますが、

1)子供が巣立ったり、戻ってきたりと、その家の生活構成が変わってきた。

2)加齢に伴って、住まいの中での日常生活にしんどさを感じるようになってきた。

3)設備機器や冷暖房機器等の劣化と共に、付随機器や部屋等の変更も行いたいと考えた。

4)暑さ・寒さを低減できるように、開口部の補充や断熱材の充填を考えた。

  まだまだ、数々考えられる理由や、これまで相談されたお話はありますが、
今回、『断熱』を取り上げますので、省略させていただきます。


リフォームをするために建物調査に入らせていただきますが、
2階の押し入れや1階の押し入れの天井から、天井内部を覗いてみると、
気持程度のグラスウール断熱材が敷かれているだけであったり、途中途中とぎれとぎれになっていたりとか、中には全く敷きこまれていなかったりするお宅も見受けられます。

侮るなかれ、この断熱材、(たとえばグラスウールを例にあげますが)現在の基準はかなり密度も厚みもでてますので、天井材の断熱材を敷き替えるだけでも、夏の2階の部屋の体感温度はかなり変わってきますし、エアコンの効きもグッと変わるはずです。
また、天井の断熱材の敷き替えだけであれば、工期も工事費も安く短期間で済みますから、
熱くなり始めているこの時期、検討されるには2重丸な改修工事ではないでしょうか。

後は断熱材の上に溜まる、屋根からの熱い空気の処理を怠らないように同時に考えることも、重要課題です。

実は、この工事を考えていらっしゃる方に、見ていただきたい写真がありますが、
これは、明日のブログに持ち越します。
ふっと書かずに過ぎてしまうと、
日々気がついたこと・思うことも置き去りがちになってしまうものです。

最後にブログを書いたのが2月25日でしたから、6月2日の今日で、丸々3カ月ちょっとすっ飛ばしてました。
ご覧になられている方の期待に応えられず、頭の下がる思いでいっぱいです。。



さて、久方ぶりのブログですが、
近況の仕事の中から、「リフォーム」に関する話題からいくつかピックアップしてブログ構成していこうと思います。


まず、最近話題の『長期優良住宅化リフォーム』ですが、
今後、中古住宅が販売された時の基準となる、ある一定のボーダーラインになる可能性を秘めてます。
ただし、先日も実際に調査し、検討・報告書を上げさせていただいたお宅がありますが、建築された時期でかなりハードルが高くなるのも否めません。
「住宅の価値の低下」を防ぐために行う“人間ドック”と同様な“建物ドック”ですから、
加齢と共に未検診が永らく続いていたとなると、やはり施す処置もリスクが高くなる可能性が大きくなるからです。

「すまいの健康値」をどのラインに添わせるのか。
今後、リフォームについて回る「健康値=価値」も、住まい手に掛ってくる課題ともなります。

しばらく、この話題に触れたブログを書いていこうと思います。

バレンタイン大雪から、甲府市内はほぼ日常を取り戻し、
コンビニやスーパーでも一部の商品は品薄ながらも、
色とりどりの陳列配置を眺めるたびに、「普通である事のありがたさ」を感じる毎日を送っています。

以前は、コンビニでもオマケが付いているからこそ喜んで買っていた商品も、
通常に並んでいることが、本来は「コンビニエンス」だったのですね。

さて、そのオマケ、以前にもブログで紹介いたしましたが、
私のような設計屋にとっては大変ありがたいこんな商品がありました。


こちら、ほぼ100分の1スケールでして、
私はこんな使い方をしています。


打ち合わせ時に、軌跡を描きながら車庫位置を決定するのに大変便利で、
再販というか、オマケの再添付を希望する一品でもあります。

先日の120cm近くの豪雪から数日過ぎて、少しずつ日常を取り戻しつつある、ここ甲府です。

移動も、車を使うより「歩く」方が確実で、かつ時間が読みやすいので、
もっぱら私は、何処に行くのも「徒歩」が多くなっています。
(ただ、積み上げられた雪の為、歩道が確保できていない道路が多い事と、歩く場合車道に出てしまう事、そして、日常を取り戻しつつある現在、そろそろ歩くのはやめようかと思っていますが。)

さて、前回のブログ でも書きましたが、これまでの想定積雪荷重の倍の重さが屋根に掛かるワケですから、倒壊する建物があってもおかしくありません。

実際、倒壊している建物も(特に駐車場)多く、「こんなになってしまうのか?」という写真も、徒歩移動中に撮りましたが、下にある個人の方の自動車もあり、
その写真そのままブログに載せると云うのは、あまりにも衝撃的過ぎ、加工を施してから改めてこのページに載せるか、講習会等で説明するか正直迷っています。

それだけ、甲府ではありえない事が起こったのだという事実が現実として存在します。

設計屋として、今後取り組む課題も明確になった発見でもありました。
ここ、山梨は甲府では、2月14日~15日にかけ、記録的な大雪に見舞われました。

なんと、積雪量1m10cm超え。ここ100年近く出ていない、というか、積雪量を計り始めた明治時代より出ていない、記録的な大雪です。

建築設計を生業にしている立場ですから、これまで甲府の場合、最大積雪量は50cmまで計算していたわけですから、
これが倍の量で、1m四方辺りの重量は、50cmx2kgで100kg増。そう、これまでの倍の数位です。
甲府の場合、積雪荷重は長らくかかる荷重ではないので、一時的なものとはなりますが、それでも予想だにしていない荷重が屋根に掛かると云うのは、いささか気になるものです。

さて、15日の朝に除雪する時に撮った写真です。


スコップの柄の部分まで、雪の高さですから1mという公表数値も実感しています。


それにしても、腰が痛い痛い。


そういえば、ネットに載っていた記事ですが、

道路寸断・JRも終日運休…山梨「陸の孤島」に

読売新聞 2月16日(日)配信記事より   

 歴史的な積雪量を記録した山梨県では、雪で道路が各地で寸断され、JR線も終日運行停止。

 「陸の孤島」となり、住民の不安が広がっている。

 山梨県では、甲府市や富士河口湖町で積雪量が観測史上最多となった。甲府市では、中心街の道路は車道と歩道の境の区別がつかず、走っている車もほとんどない。

 市は15日、協定を結んでいる市建設安全協議会に道路の除雪を委託したが、市幹部は「一体どこまで進んでいるのか」と話す。

 甲府市近郊の大型小売店は朝から開店したが、来店者はいつもの土曜日の2割程度。「昨日入荷した生鮮品か冷凍食品くらいしか残っていない」と担当者は漏らした。

 県内にスーパー11店舗を展開する「いちやまマート」はこの日、全店舗を臨時閉店。同社担当者は「かつてない量の雪で駐車場も除雪できない。商品を提供できる状況ではない」と語った。


新聞にはこんな記事になっていたんですね。。

ちなみに、15日、16日の新聞は届いていませんので、全てのニュースは、ネット化TVが頼りです。



連日思う事を素直に書いてきましたが、
今日は、「10年経ってみたら、これのおかげで価値が残った。」って話を番外編でしたいと思います。

2月11日のブログ にも書きましたが、少しづつながらも優良な中古住宅が出回って来るようになりました。
これも、建築基準法が徐々に厳しくなるようになった事と、施工者や設計者のモラルが上がった事等、いろいろ推測されますが、
やはり、「これが付いていると一先ず安心だ。」というのが、
その建物が、旧住宅金融公庫、現住宅金融支援機構(FLAT)で融資を受けて施工されていてくれる事です。
著名ハウスメーカーの建物でも、地元工務店でも、一定の統一基準以上で建てられていますから、リフォームする場合も、根拠となる基準が明確化されていますし、中古住宅としても流通に乗り易いです。

逆にいえば、著名ハウスメーカーでも、又は一般工務店でも、尺度を計るべきものが「その当時の建築基準法」だけだと、極端に下がる可能性もあるともいえます。
(なぜなら、建築基準法は「最低限の基準」だと謳われていますので。)

例えば、築20年以上の建物を見る機会があったら、コンベックス(巻尺)を持って以下の2つのポイントを計ってみてください。

1)基礎の地面から上端までの高さ

2)基礎に空いている床下換気口のひとつ目から次の換気口までの距離


此処を計るだけでかなりの数の建物の判断がつきます。
具体的な数値は、此処では触れませんので、自身で検索してみてください。

現在では、FLATを使わずとも、住宅性能評価や長期優良住宅等で建物の性能根拠基準を残す事が可能ですけど、「資産」を如何に下げずに維持できるかもこれからの住宅に問われるひとつです。
 
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ガウ兄(にぃ)
性別:
男性
職業:
建築設計
自己紹介:
山梨での「すまい」を日々考えている建築設計事務所です。
事務所を開設してからはや20年あまり。
おかげさまで、いろいろな所にアブラがのって来ました。(笑)
こちらでは、いらないアブラではなく、使える「知恵」をお話していこうと思ってます。

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