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まちの設計屋さんが、すまいのなかで気づいたこと、そして雑談なんかをを毎日、自由きままに描いてます。
 
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こんにちは。

私たちが普段使いっている建材カタログからのお話です。

平成12年に建築基準法が改正され、「木造の梁や柱・筋違いの接合部分には相応の金物を使いなさい。」という告示が出されました。
以来、柱一本一本に取り付ける金物は、常にチェックするようになりました。

当然、建材金物は、常に新しくなってくるのですから、新しい金物のカタログを常備しておかなくてはなりません。
で、新年度版のカタログを眺めていると・・・・。

そう、タイトルの通り、建物の種類の流行がわかるのです。




以前は、カタログの主要部分を飾っていた北米の建材メーカーの金物は、知らぬ間に後半部分に追いやられていますし、(というか、形式が変わっていないからなのかもしれませんけど。。)
大手ハウスメーカーのCMで、最近良く観るような、「地震対策制御装置」などは、巻頭にしっかり載っていたりします。

この一冊だけでも、需要と供給が何処にあるのだろうかが推測できるのです。


がんばれ~。北米メーカー!
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こんにちは。

現場に行っていて、最近耳にしなくなった言葉。
「大丈夫、大丈夫」って、根拠なく職人さんたちの間で飛び交っている言葉です。

今では、職人さん達自身の「モラルとコンプライアンス」(←こういうとカッコいいですね。現場に行ったら、職人さん達におしえてあげようっと。)が飛躍的に向上して、上の言葉が皆出てこなくなったのですね。
基本的に、職人さんはまじめで誇りを持って仕事をしている方々が多いので、建築基準法が改正されて、より自身に厳しくなっていかれたんじゃないかな~と思うのです。

一昔も二昔も前ならば、
「ここは、金物で固めといた方がいいよ。」っていうと、
「だあいじょうぶサッ。こんなあ、重い・でかい材を使ってるだから!なんじゃ、持ってごらん。すごく~重いだからサッ。」と、根拠のないカンで仕事が成り立っていた時代もあったのですから。。

「厳しいけど、いい時代にむかっているんだな。」って思うのです。。
こんにちは。

本日は、講習会を開催していたため、書き込みが遅くなってしまいました。

実は、今日の講習会では、図面に慣れ親しんでもらうために、初心者の方々にも、ご自宅の間取りを描いてきて頂きました

この目的は、
・ご自宅を、図面にすることで、自身ですまいのサイズを知っていただく。
・頭の中だけではなく、書き込むことで、自宅の空間を明確化する。

  ためです。


皆様、ちゃんとお渡しした特製グラフ用紙に、おもいおもいに描いて来てくださいましたよ。
それも、初めてとは思えないくらいお上手に。。
(ごめんなさいね。個人情報なので、描いてきた図面はそのままお持ち帰りいただきましたので、私のところにはなく、写真としてはアップできないのです。)

そして、お持ちいただいた資料で、

・壁、開口部を区分けすることで、耐力壁位置・バランスを自身で確認していただく。
・上記を受けて、補強部分、そして増改築するときの目安を、自身で知っていただく。
と、
・相談するポイントの明確化。

という内容でした。
どなたも、ご自分の図面化されて来られていますから、飲み込みが大変早い。
例えば、
質:「ここに、新規にエアコンを取り付けたいんですけど?」
私:「こちらでどうですか?その方が、風向きがいいんじゃないですかね。」とか、
質:「ここを、簡単に仕切る方法はありますか?」
私:「であれば、こんな方法がありますよ・・・」(といって、写真の施工例をご覧いただく)

こんな具合でした。

いいもんでしょ。こういう講習会も。。

また、増改築計画をされる方専門に、こんな講習会を開催しますね。。

こんにちは。

ここのところ、木に関する話題が多いのですが、昨日のブログの中に記載した、「銘木市場の買い付けは、大変面白いもの。」の内容と被る話が“ウッドマイルズ・地元の木を使うこれだけの理由”にも載っていたので、ちょっとその件(くだり)をお話します。

1990年代の初頭、大日本山林会が主催する国産材加工流通問題研究会で、国産材が使われない理由を明らかにすべく、大手のハウスメーカーや東京周辺の地域工務店の方々に集まってもらって意見を聞いたことがある。その中で、今でも強く印象に残っているのは、「国産材を買うと何をつかまされるかわからない」という強い不信感である。また、「価格が多少高くても寸法が規格どおりでき、きちんと乾燥した外材の製品を買う」という意見もおおかった。
思い返せば、1950年代から60年代にかけて、製材した物ならば何でも売れる異常な状況が続いた。そこではびこったのが「ごまかし商法」である。例えば寸法が規格に満たないもの(歩切れ)や丸みの残っている柱のような量目不足(空気売り)の不良品が大手をふって市場に出ていた。乾燥の不十分な製品の出荷などは日常茶飯時。そのうえ製品材の等級格付けと仕分けもいい加減で、下等品を上等品に混ぜ込んでうられることもしばしばだった。こうして1990年代になっても何をつかまされるかわからないという不安が残り、国産材は敬遠されていたのである。

とあります。

当然現在は、このような流通ではないのですが、やはり建築に携わる人々の中でこの話を知っている人には、やはり根底に「だまされないぞ!」という思いはあるんですよね。

なので、工務店の方が、「○○」(○○はある漢字2文字が入ります。意味は:本来は、“「これで、一山あたるよ~。」などと、はずれるような「山」の話を持ちかける人のこと”をいう。)のような人が銘木市場にたまに現れたときなど、興味深くこのような話をしてくれたのでした。

現在の国産材を使用するための取り組みについては、周知のことかとは思いますが、過去にあった出来事も、決して良いことではないですが、「地産地消」をちゃんと考えたすまいを計画するのであれば、やはり知っておく必要もあるのではないでしょうか。



こんにちは。

今日は、こんなお話を。

日本人である私たちは、とかく自分の身の回りにするものに対して、「きれい」であることを要求することが多いです。いつからそうなってしまったんでしょね。。

例えば、住宅に使う「木材」でもこんなことがあり、正直今でも疑問に思っていることです。

私のお付き合いしている工務店で、銘木市場から直接木を買い付けてくる方がいます。
この銘木市場の買い付けは、大変面白いものらしく、お茶の時間に「あそこの市場では、出品者が○○ヒノキっていってたけど、この前の△△の市場では、その出品者は同じ材木を違うヒノキの名で売っていたんだ。」などと、なかなか知りえることの出来ない貴重な話を聴けるので、私もその方の話を楽しみにしています。

特に興味深いのは、丸太ごと葉枯らし状態のものを買ってくるので、製材した時に、木材がきれいな色艶のものあれば、青白くなった木材も出てくることを知ったときです。(これを人は“博打”といいます。)

だいぶ前になりますが、私も、この青白くなった松等、他の現場で見ることがないので、「これって、木の元々もった色なの?変種の赤松?」と聞いた事があります。
で、教えてもらったのは、この変色は「青変菌によるもの。」ってこと。
「木材の強度には変わりはないのだけど、この錆をみんな嫌うから、市場にはほとんど出回ってないから、みた事がないんだよ。」って・・・。

正直なところ、ほんとにその木の色が、私には「汚い」とは映っていませんでした。「味があるな。」しか感じなかったんですけどね。。
でも、その色を市場では受け入れていないんです。強度にはまったく問題ないにしても。。
同じ話をランバー屋さん(ツーバイフォーの木材の輸入屋さん)からも聞いたことがあります。
「材で青く変色したものは返品されたことがある。」とね。
ちなみに、ツーバイフォーは大壁仕上げになるので、出来上がると、ツーバイフォーの材料は、仕上げ材として表に出てくることはまったく無いのにもかかわらずにね。しっかり毛嫌いされているんですよね。。

いったい「どこ」にこだわって、「すまい」が出来上がっていくんだろう。
「お施主さん全てが、この材を嫌っているのかな。」と疑問をずっともっていました。

ほんとに、あなたも、青い木材って嫌いですか?



こんにちは。

今日で、1月も末。週末には、もう節分ですよ。。
はやいもんですね~。


今日は、「家の中で、どこが転びやすい?」のお話を、もいちどおさらいしていきたいと思います。

まず、家庭内の事故として「転倒」が多いということは、先日のデータから周知いただけたかと思います。
また、無意識で、危険ではないと思っているもの(座布団など)も、意外と転倒要因のひとつになっていることも知っていただけたと思います。

では、このお話をする前、あなただったら、「家の中で、どこが転びやすい?」と思っていましたか?

多分、転倒したことがある人は、自分が転んだ場所を思い出すでしょうし、転びそうになって「ヒヤッ」との思いをしたことがある人も、そこの場所を思い出すでしょう。

私は、この質問を、自分が開催している講習会でも必ずといっていいほどしますし、担当しているホームヘルパー養成講座でもします。
なぜなら、「座布団等で転ぶ」という答えが、ほとんどの人から出てこないんですもの。
無意識に「危険なものじゃない。」と思い込んでしまっているときや場所こそが危険なんですよね。

実際、質問からでてくる答えは、「階段を踏み外しそうになってヒヤッとしたことがあります。」とか「玄関で靴を脱ぐときや履くときにころびそうになりました。」「お風呂場で立ち上がろうとしたとき、滑りそうになったことがあります。」「お風呂場に入るときの段差で転びそうになります。」「部屋と廊下のちょっとした段差でつまずきそうになったことがあります。」とか、たくさん答えをいただきます。
でも、この頂いた答えをも一度読み返してもらえますか?

・階段で転びそうになったときに、そこに手すりがあればどうだったでしょうか?
・玄関で転びそうになっったとき、手すりや腰掛があったら?
・お風呂場で入る場所や立ち上がる場所に手すりがあったら?
・ちょっとした段差になるところを、斜めの板などをつけて段差を解消したり、手すりをつけたら?
みんなどうでしょう?手すりや腰掛、固定されたものがあれば、転倒防止になりますよね。

建築工事で対応可能なことで、未然に防げることが多いんです。
(だからって、すぐリフォームしましょ。ってことではないですよ。。)

それよりも、知ってほしいことは、部屋の床に無造作に置いた、新聞広告、汚すまいと思って敷いたビニールシート、それにむき出しで這わされた電源コードなど、危険因子は住まいの中にいっぱいあるんです。

こちらの方に日々注意をしてもらうことが、まさかの転倒防止になることをお知りおきくださいね。。
こんにちは。

今日は、雪にならなくて良かったです。移動に余計な時間を取られなくてすみますからね。。

では、早速昨日の続きです。
「家庭内の不慮の救急事故」の一番多かったのは・・・・・
そうですね。「居室」でしたね。
(も一度、東京消防庁のデータをご覧になられる方は、こちら ↓ )
http://www.anzen.metro.tokyo.jp/tocho/data/kyukyu.html


では、データ解説を引用させていただきますが、

家庭内で最も多い居室の事故の搬送者30,522人中、転倒と転落を合わせると15,544人(50.9%)で半数を超えている。次いで、薬物中毒が3,055人(10.0%)、異物・誤飲等が2,684人(8.8%)と続いている。特徴としては、65歳以上の高齢者の転倒・転落が10,377人と居室での事故の約三分の一(34.0%)となっており、家庭内のちょっとした段差での転倒・転落事故が非常に多くなっている。

 と、ありますよね。
添付されている円グラフでも、「転倒」は46.2%も占めていますよね。

では、居室のどこで転倒するのでしょうか?
皆さん、考えていただけました?










えっ、まだ、考えていない! 
では、ここで、下にスクロールするまでの間考えてください。















                ↓








この質問を、講習会では 時間をかけて、参加者の方に聴くことにしています。


さて、あなただったら、どんなことが原因になると、思い浮かびましたでしょうか?













実は、山梨県立看護大学(現在は山梨県立大学)の先生のゼミ生が研究されていた内容を、先生から伺ったことがあるのですが、
データのとおり、それほど危険性の少ないと思われている「居室」での転倒がやはり多いのです。

意外と多い原因のひとつとして、コタツ布団(電源コード等も含む)であったり、座布団などの上に乗っての転倒があるとのこと。
特に、下が畳敷きの場合は、摩擦の少ない生地で作られた座布団に片足を勢いよくかけたりしたら・・・・

どうなるかお分かりですよね。。

なので、皆さんも、柔らかい物だと思って過信している座布団などには、気をつけないといけませんよ。
転倒に結びつくのは、「段差」だけではないのですから。

講習会の内容の1コマでした。
 
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ガウ兄(にぃ)
性別:
男性
職業:
建築設計
自己紹介:
山梨での「すまい」を日々考えている建築設計事務所です。
事務所を開設してからはや20年あまり。
おかげさまで、いろいろな所にアブラがのって来ました。(笑)
こちらでは、いらないアブラではなく、使える「知恵」をお話していこうと思ってます。

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